この度のコモドクルーズは少人数ということもあり、
乗船いただきました皆様にはゆったりとお過ごしいただけたのではと思います。
さて、今シーズンから新たな試みとして、水中でたくさんのライトを照らし、
深海から上がってくる幼魚を捕獲して観察するという幼魚ナイト(ナイトトラップ)を始めました。
今回は南エリア、北エリアでそれぞれ1回ずつ挑戦してみましたが、
やはり場所が異なると生息する魚の種類も違い、様々な種類の魚を観察することができました。
1日、2日と時がたつにつれ、色や模様に変化が現れるのを観察するのは大変おもしろく、興味深いものでした。
今回は、ギンポ、エソ、イカ、スズメダイなどの幼魚を確認することができましたが、
大変小さな幼魚ですので、短時間で種類を識別するのは難しい幼魚もありました。
また、スズメダイ系の魚は小さくてもスズメダイの姿をしており、
なんともかわいらしい姿でした。
序盤の南エリアでは水温の低さに少々悩まされましたが、
かわいらしい幼魚たちとの出会いが、水温を忘れさせてくれたように思います。
北エリアでのデイダイビングでは、少々流れの強いところもありましたが、
潮が当たっているのでソフトコーラルが綺麗に咲き、見事な景観を生み出していました。
また、潮止まりを狙ってエントリーした豪快ワイドポイントでは、壁のように群れるハギ類、
渦を巻くようなタカサゴ・ウメイロ類、またそれを狙うロウニンやカスミの姿には、
心奪われずにはいられません。
さらに今回は、コモドの風物詩でもあるイレズミフエダイの群にも遭遇しました。
この時期ならではのコモドの元気いっぱいな海を、
乗船された皆様には堪能していただけたのではと思っております。
今回のコモドの海況は・・・
北エリア:水温±29℃ 透明度±22m
南エリア:水温±24℃ 透明度±12m