2007年ナショナルジオグラフィック誌に「インドネシアに無数の生命が溢れる奇跡の海が広がる」と紹介され、現在世界で最も注目されるホットな場所の1つです。
この海がダイバーに知られる事になるのは、1990年にオランダから戦争遺物を探し訪れた冒険家がこの海に潜り、その素晴らしさからダイビングサービスを開設、1998年にオーストラリア在住の魚類学者ゲリー・アレンを案内した所、この海の特別性を理解したゲーリーアレンがCI(環境保護団体:Conservation International)に働きかけ、2001年に調査へ至り、この調査で970種の魚類と450種以上の造礁珊瑚が確認され、続く2006年行われた調査では1300種近くの魚類、600種の珊瑚(うち9種が世界初)、700種の軟体動物が確認された事よりナショナルジオグラック誌に紹介されるに至りました。
現在もCIの調査は続き今だ新種生物が続々と発見される生物の宝庫と言われる場所です。
オーストラリア区の熱帯に生息すると言われ、特にニューギニア島には多数の固有種が生息、雄の成鳥が美しい飾り羽を持ち、繁殖期は羽を広げ求愛ダンスを踊ります。
この鳥はその昔(16世紀)の大航海時代に、このエリアで捕獲され、これら鳥達が足を切り落とされて運ばれていた為、この鳥は一生風にのって飛んでいる天国の鳥(bird of paradise)と考えられ、風を餌にしているのだろう!という事から「風鳥」と名付けられたと言われます。
現在、野生の風鳥を気軽に見られるのはこのラジャアンパットの一部エリアであり、早朝から2時間程の観察ツアーで約9割の確率で見る事が出来ます。
このエリアは赤道近くの4つの大きな島々からなり、南からMisool(ミソール島)・Salawati(サラワティ島)・Batanta(バタンタ島)・Waigeo(ワイギオ島)、これら4つの島々をその昔に王様が治めていたと言う伝承から「四人の王様が治める島々」(インドネシア語:ラジャ=王様、アンパット=4)と呼ばれるようになりました。
それは、この海の成り立ちに理由があり、地質時代の大陸移動の影響により、このエリアで3つのプレート(ユーラシア、オーストラリア、太平洋プレート)が重なり合うところである事、またそれぞれのプレートによって発生する栄養分(有機物よりのプランクトン等)の違いによって生物種が豊富となる事、加え新世代まで赤道をも凍らす氷河期による海水面の水位変化によって孤立した海が出来その場所に閉じ込められた生物達が独自の進化(固有種化)を遂げた事等によります。
魚類学者や生物学者に絶賛されるラジャアンパットは、未だ固有種やスピーシーズが発見され続けています。
その中でも魚類学者を驚かせたのが、歩くサメこと「ラジャエポーレットシャーク(通称:ウォーキングシャーク)」です。 このサメは通称通り胸鰭と腹鰭を交互に使い水中を歩きながら移動するという独特の性質を持つサメです。 またテンジクダイ科の「エビオータラジャ」、メギス科の「バタンタドティバック」等、ここでしか見られない(固有種)生物が多い事がその理由の一つでもあります。
このラジャエポレットシャークの胸びれと尻びれを使い歩く姿は何とも愛らしく人気の的となっております。
独特の景観を持つ「カブイ海峡(通称:パッセージ)」はワイギオ島とガム島の境目であり、まるで川のように蛇行した細い海峡は潮の干満によって流れの方向と強弱が著しく変化する所です。 但しこの環境が作り出す水中景観は他で体験する事の出来ない幻想的な世界を見る事が出来ます。
ラジャアンパットは珊瑚の素晴らしさは勿論、群れる魚達も多く、タカサゴ&ウメイロ類、ギンガメアジやバラクーダ、カンムリブダイ、イエローリボンスイートリップス、ムレハタタテダイ、ツバメウオ類、バラフエダイからヨスジ・ロクセン・ニセクロホシフエダイ他、各種ハギ類からオーシャニックトリガーフィッシュ迄、色々な生物の群れを見る事が出来ます。
ラジャアンパットはオーストラリア、ユーラシア、太平洋の3つのプレートがちょうど重なり合うエリアであり、珊瑚の種類が大変豊富です。世界の珊瑚は約800種といわれていますが、ここではそのうちの3分の2もの珊瑚を見ることができます。さらには新種の珊瑚も見つかり続けています。
ラジャアンパットのマンタポイントは巨大マンタが集う事が多く、またブラックマンタ(腹黒)も多く存在し、ほぼ100%の割合で見られます。 現在マンタポイントは数カ所、クリーニングポイントやフィーディングポイントがあり、群れる場合がほとんどで6mサイズ(南洋マンタ)も現れるポイントが有ります。
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