西パプア州のサウベバ村周辺のビーチはオサガメの一大産卵エリアで、4月から9月に掛けて何千と言うオサガメが産卵上陸します。 現在彼らが上陸するビーチは主に3カ所のビーチで一部ビーチではパプア州立大学とWWFインドネシアがオサガメモニターリングキャンプを設置しており地元の村人と保護&観察に従事しています。 現在これらの場所は太平洋の他のビーチに先駆け保護区となり、オサガメを保護する業務で村人との共存を計っております。
なんと言っても地球上で最大のカメであり、大きい物になると2メートル以上まで成長し体重は900キロを超えます。 その歴史を辿れば何千年いや何億年以上前から生息していると言われ、恐竜の絶滅期を生き延びたカメとも言われますが、現在は様々な海洋変化(汚染)や、産卵ビーチ周辺の村民の食料としての捕獲、漢方として高額で売買される為卵も多く採取された事、また外洋トロール船等の網に掛かる等によって絶滅の危機にあります。 このオサガメの生態は、外洋を長距離回遊する事から未だ分からない事が多いのですが、産卵に上陸した際の観察、また産卵後に発信器を取付回遊ルートを調査したところ、まず1回の産卵で卵を100個前後産む事、1回のシーズンで数回に分けて産卵に上陸するメスが居ると言う事、回遊ルートは遠距離でアメリカ西海岸や、フィリピン、日本の方迄回遊するオサガメもおり、一度回遊に出ると2年〜4年は戻らない等という事位で、まだまだ謎の多い生物でもあります。
そんな希少なオサガメを私どもの企画するクルーズで、産卵観察する事が出来ます。 年に数回しかない特別クルーズでは有りますが、絶大な人気のクルーズ、滅多に見られないオサガメの産卵に立ち会える特別クルーズです。
バーズヘッドと呼ばれるエリア
バーズヘッドとはマップで言うと西パプアと書いてあるエリアを指します。 これはこの地図からも分かる通りこれら突出した部分が鳥の頭に見えるからであり、このエリアは西側にラジャアンパット、東側にチェンデラワシ湾、南にトリトン湾と接し、これらのエリアならではの固有種が生息する、面白生物の宝庫と言える場所です。
絶滅危惧種で世界最大、そして恐竜時代の生き残り!どれだけ貴重な生物なのか計り知れないオサガメ、そんなオサガメの産卵ビーチへ上陸(ほぼ水中で出会う事が無いオサガメ、そんな貴重なオサガメの産卵が見られるビーチがここに)但し、それだけ希少なオサガメの産卵は深夜に行われる事が多いため、ビーチで夜を明かす覚悟で深夜に上陸し、オサガメ探しから始まります・・・但し注意しなければならない事は、産卵に来るオサガメは神経質な為、先ずライトの点灯は厳禁で、同行の村人レンジャーの目が頼りとなります。 また産卵中の観察は赤ライトのみでオサガメの目にライトの光が入り込まないよう配慮する事も大切です。
マノクワリ周辺には第二次世界大戦末期爆撃によって沈んだ日本の船が数多く有ります。 現在私達の潜れる沈船は2船、その内の1船は水深12mから25mに上向きに沈んでおり、水底より大正時代(1912年頃)から戦争中(1945年頃)迄使われていたと言う日本銘柄(カタカナと漢字の刻印がある)のビール瓶が見つかっている事から日本船では?と思われています。また、船内からは銃弾等も見つかっています。比較的原型を留める魚も集まる奇麗な沈船です。
マノクワリに沈むもう一つの沈船は3,328トンと言う巨大な日本の輸送船「神和丸」1943年11月21日11時20分頃に揚陸作業中に連合軍の空爆を受け被弾・沈没、当時作業中の4名、警戒隊9名、船員2名が船と運命を共にしております。 船内には戦車型工作車を見る事が出来、現在も多くの積載物を残すと言われます。 大きな船である事、トップ8m〜ボトム34m、底は泥となっており、海況の変化に透明度が著しく変わるので注意が必要です。
唯一水中での遭遇率が高い産卵ビーチ前でのロングショアダイブ、水底は何も見当たらない遠浅の砂泥地が広がるため、見れるものも少ないのですが、数人のお客様が水中でオサガメと遭遇しています! オサガメはその前鰭の大きさもあり亀の中では最速のスピード(±25km)といわれております。 また、水底には稀にビーチから流された卵が漂って居る事もあります。